一般的に肌内部の水分が少ない状態と言われている乾燥肌の原因や症状、そして乾燥肌の方におすすめのスキンケア方法についてお伝えします。
乾燥肌とは何か

乾燥肌
乾燥肌とは肌の潤いを象徴する水分が不足している状態の肌のこと。特に重要なのは肌の一番表面にある角層の水分が保たれていること。角層の理想的な水分量は20%と言われています。その水分量を下回ると肌内部が水分不足となり、さまざまな症状を引き起こします。
また角層にはアレルギー物質などの侵入を防ぐバリア機能があります。しかし、角層の水分が不足するとキメが粗くなり、肌内部へ細菌などの物質を侵入させてしまうおそれがある状態の肌のことを乾燥肌と言います。
乾燥肌の原因

乾燥肌の原因
乾燥肌を引き起こす原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
季節による影響
乾燥肌の原因の一つとして季節が考えられます。特に冬は気温が低く、空気が乾燥し、湿度も低いため、肌内部の水分が蒸散しやすい状態になっていると言えます。
また夏も乾燥肌に傾きやすい季節。夏は湿度が高いため、乾燥に気づきにくいですが、エアコンによる空気の乾燥や紫外線により、肌の内側がカラカラになっているおそれがあります。この状態をインナードライ肌と言います。
肌のバリア機能の低下
洗顔時に肌をこすりすぎている、熱いお湯を使っているなども乾燥肌を誘発させてしまいます。それは肌の一番表面にある皮脂膜の形成を阻害してしまうからです。
皮脂膜は水分と皮脂がバランスよく混ざり合うことで形成する膜のことで「天然のクリーム」とも呼ばれています。
この皮脂膜が細菌・アレルギー物質の肌への侵入を防ぎ、肌内部の水分も保ってくれているのですが、摩擦などで肌へ負担をかけたり、熱いお湯を使用したりしていると肌にとって必要な水分・皮脂までも洗い流してしまいます。
その結果、肌内部の水分を蒸散させて乾燥肌になってしまうことがあります。
乾燥肌の症状

乾燥肌の症状
乾燥肌には主にどのような症状があるのでしょうか?
- ツッパリ感
- かさつき
- ピリピリとした刺激
- 白い粉がふく
- かゆみ
乾燥肌の方はこのような症状を感じることが多いでしょう。
これらは全て肌の水分量が足りていないことで引き起ると言えます。白い粉がふくというのは、角層の水分量が低下し、細胞同士の結びつきが弱くなったことで、肌からはがれてしまった状態です。
そして、皮膚のバリア機能が低下することで刺激物が肌内部に入り込み、かゆみを感じるようになると考えられます。
乾燥肌向け スキンケアアドバイス

乾燥肌向けスキンケアアドバイス
乾燥肌を改善するためのおすすめのスキンケア方法についてお伝えします。
洗顔後・入浴後は素早く保湿
洗顔後・入浴後は汚れを落としてキレイになった肌のためスキンケアをするのにベストなタイミング。さらに入浴後は入浴前に比べ、肌内部の水分量がアップしている状態のため、角層がやわらかくなり、通常よりもスキンケアアイテムの角層への浸透が良いと言われています。
しかし、時間が経過するほどに肌の水分が奪われてしまうため、洗顔後・入浴後のスキンケアはできるだけ早く行いましょう。すぐに化粧水を塗布することで乾燥を予防することができます。
低刺激なアイテムを選んで
乾燥肌の方は症状によってピリピリとした刺激を感じることがありますので、低刺激で良質なものを選ぶことをおすすめします。良質なものとは肌に必要ないと言われている成分が配合されていないアイテムのこと。例えばパラベン・鉱物油・香料・アルコールなどがあげられます。
乳液・クリームで水分をキープ
乾燥肌の方は水分が蒸散しやすい状態となっています。そのため、化粧水・美容液で水分をチャージしてもすぐに蒸散してしまうおそれがあります。それを防ぐアイテムが乳液やクリーム。