皮脂が多く肌のテカリが気になる、という方は脂性肌の可能性があります。脂性肌には脂性肌になる原因や肌悩みがあります。今回は脂性肌の特徴についてお伝えします。
脂性肌とは何か
脂性肌はオイリー肌と呼ばれることもあり、一般的に皮脂の分泌量が多い肌のことを言います。脂性肌には2タイプあります。
一つは油分も水分も多いタイプ。そしてもう一つは、油分は多いけれど、水分は少ないインナードライタイプ。
脂性肌の特徴は一目で油分が多いとわかるということ。特に鼻・額などのTゾーンのテカリが多く、触るとべたつきを感じる場合が多いです。乾燥しやすい頬やあごなどは水分量が多めですが、すぐに皮脂の分泌が目立つようになることもあります。
皮脂の分泌が盛んなため、ニキビ・毛穴の黒ずみなどの肌トラブルが出やすい特徴を持つ肌質となっています。
脂性肌の原因
脂性肌になる主な原因をお伝えします。
季節による影響
季節によって脂性肌になる傾向のある方がいます。特に夏は汗の分泌量が増えるとともに、皮脂の分泌量も増えます。
そのため夏は脂性肌に傾く方もいらっしゃいます。一方、冬などの寒い時期は乾燥肌になる方もいるように、脂性肌の原因が季節の場合があります。
間違ったスキンケアをしている
毎日行うスキンケアの方法が間違っていると、さらに皮脂の分泌量を増加させてしまうおそれがあります。
特に脂性肌で多いのが皮脂をしっかり洗い流さないといけないという想いから、過度な洗顔・ふきとり化粧水による皮脂対策を行うスキンケア。
しかし、これらのスキンケア方法は皮脂の取りすぎが原因でかえって皮脂の分泌を促している可能性があります。皮脂には肌を守るという役割があるため、肌が必要とする分を取り除いてしまうと、その分を補うためにさらに皮脂を分泌させてしまうからです。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると皮脂を過剰に分泌させてしまうおそれがあります。特にホルモンバランスが崩れやすいのは思春期・生理前・更年期。ホルモンバランスの乱れが原因となり、脂性肌となっているかもしれません。
偏った食生活
普段の食事も脂性肌の原因となっているおそれがあります。栄養バランスの取れていない偏った食事・中性脂肪になりやすいバターや砂糖・果物・アルコールなどを日頃から多く摂取している場合は、食事が原因で皮脂の分泌が多くなっているのが原因で脂性肌となっているかもしれません。
さらに、血糖値を上昇させる炭水化物・チョコレートやケーキなどのお菓子も皮脂の分泌を促すので気を付けましょう。
脂性肌に多い肌悩み
脂性肌にはどのような肌悩みが多いのでしょうか?代表的な肌悩みをご紹介します。
ニキビトラブル
先ほどもお伝えしたとおり、皮脂には肌内部の水分を保つ役割があるだけでなく、細菌の侵入も防ぐ効果があると言われている大切なもの。しかし、皮脂が必要以上に分泌されると余分な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができやすくい環境になってしまいます。
ニキビにはいくつか種類がありますが、脂性肌の方は毛穴に詰まった皮脂からアクネ菌が増殖して炎症を起こした状態である赤ニキビや赤ニキビが悪化した黄ニキビが起こりやすいと言われています。これらのニキビは正しいスキンケア方法でケアしないと跡になりやすいので気を付けましょう。
毛穴トラブル
皮脂の分泌が多い脂性肌は皮脂腺が大きく、毛穴が目立ちやすいと言われています。皮脂が過剰に分泌されると皮脂腺の出口が大きくなり、毛穴が目立つようになってしまいます。
ホルモンバランスが乱れやすい時期は皮脂腺の分泌が活発になるため、毛穴が目立ちやすくなる時期となっており、注意が必要です。
脂性肌向け スキンケアアドバイス
脂性肌の方はべたつきを感じることから皮脂を落とすスキンケアに気を向けがち。しかし、それでは必要以上に皮脂を取り除いてしまい、新たな肌悩みの原因ともなるおそれがあるので、今回は脂性肌の方向けのスキンケア方法をご紹介します。
保湿をする
脂性肌の方は肌がべたつくことからあまり保湿をしない方が多い傾向にあります。しかし、保湿をしないと、不足した水分を補うためにより皮脂を分泌するため保湿はマスト。ヒアルロン酸・グリセリンなど、保湿力はあるけれど軽いローションがおすすめです。
脂性肌の方は皮脂が多いためシアバターやココナッツオイルなどの濃厚なクリームなどは必要ありませんが、乳液は肌に膜を張り、肌内部の水分を保つ役割があるため、薄く塗布するのが良いでしょう。
サッパリ系アイテムはほどほどに
脂性肌の方はふきとり化粧水やサッパリ系のアイテムを使い、皮脂の分泌を抑制することが多いと思います。しかし、それを毎日使うのは控えることをおすすめします。
サッパリ系のアイテムは水分不足になるおそれがありますし、ふきとり化粧水はアルコール・メントールを含んでいることが多く肌を一時的に乾燥させ、かえって皮脂の過剰分泌につながるおそれがあります。
脂性肌になる原因を知ると正しい対策をすることができるので、まずは日常生活を見直してみましょう。スキンケア方法も見直し、正しい方法をとることで、脂性肌を改善することができるかもしれません。
ぜひ今回お伝えしたことを参考にしてみてください。